（画像：スタートレック：ファクトファイルより）
半世紀以上に渡って人々を魅了し続ける「スター・トレック」シリーズ。1960年代のアメリカのドラマシリーズに始まり、リアルな宇宙描写と明るい未来観で多くのファンを生み出してきました。ストーリーにも様々な技術が登場しますが、やはり欠かせないのが主人公たちが搭乗する宇宙艦。今回は、各時代の最新技術が搭載された主役艦、U.S.S.エンタープライズの中でも、「新スター・トレック」に登場する宇宙船、U.S.S.エンタープライズNCC-1701-Dについてご紹介します！
＜U.S.S.エンタープライズとは＞
「スター・トレック」で描かれる未来では、地球人やヴァルカンなどのいくつかの宇宙文明と惑星連邦として同盟を組み、連合艦隊を組織しています。連合艦隊では未知の宇宙文明の探査を目的とした宇宙航海を行いますが、その際重要になるのが、クルーたちが搭乗する宇宙艦です。U.S.S.エンタープライズの名を持つ宇宙艦は作中に11隻搭乗し、U.S.S.エンタープライズNCC-1701-D（通称エンタープライズD）はドラマシリーズ2作目「新スター・トレック」に登場する主役観なのです。
＜概要＞
艦級：ギャラクシー級
艦種：探査艦
運航：2363～2371年
船長：ジャン＝リュック・ピカード
全長：641ｍ
全幅：467.1ｍ
全高：137.5ｍ
デッキ数：42
乗員数：1012
＜装備＞
１、メインブリッジ
船の操縦、各種指令などが、このメインブリッジで行われます。円盤部の中央部に位置し、デッキの中央に船長の席、その前部に操縦席があります。
メインブリッジの様子（画像：海外ドラマ☆SFワールドより）
２、転送装置
物質を遠隔地へ瞬時に送ることを可能にするのが転送装置です。生物でも非生物でも転送することができます。シリーズ中でも転送速度や確実性は発展し続けており、エンタープライズD転送可能距離は40000ｋｍとも言われています。大まかな原理としては、物質を一度非物質化し、転送先で再度物質化するというもので、一旦非物質化が開始されると、外部からの影響から対象を保護するなどの安全対策もなされています。
３、ホロデッキ
長期の宇宙航海中の娯楽、教育などを目的として開発されたのがホロデッキです。23世紀には無かったシステムで、別名ホログラフィック環境シミュレーターとも呼ばれ、転送機を基とする物質複製の技術と3D投影技術によってあらゆるものを再現することが出来ます。
これがあれば、宇宙にいながらハワイ旅行が楽しめ、様々な人と会うことができます。
４、機関室
太陽のエネルギーほどの膨大なエネルギーを生み出す機関室は、少数のエンジニアによって監視、制御できる設計となっています。艦の心臓部でもあり、自動化され、非常に安全性に優れています。ここでは船全体の状態も監視され管理されています。
下の画像のマスター・システム・ディスプレイ（下）で機関室を管理し、マスター・シチュエーション・モニター（上）で船全体の状態が表示されます。
（画像：スタートレック：ファクトファイルより）
５、ワープエンジン
エンタープライズDにはワープエンジンも搭載されています。
ワープ航法とは、端的に言うと光よりも早いスピードで宇宙空間を推進するが出来る技術です。普通、高速に近づくにつれ、相対性理論に従い、船内の時間の流れが周囲より遅くなってしまいます。しかし、人工的に亜空間を作り出すことで、物質の質量を小さくすることで、時間の流れを周囲と同じにすることができるのです。この際のエネルギーは、機関室で水素と反水素を反応させて得ています。下の画像は反応室です。
（画像：スタートレック：ファクトファイルより）
６、攻撃・防御システム
探査船とはいいつつも、未知の文明との接触は危険と隣合わせであるため、防御システムや戦闘システムも搭載しています。
戦闘システムとしては、光子魚雷やタイプ10フェイザー（作中23世紀に開発されたとされる光速伝播のビーム兵器）を搭載しており、乗組員もハンドフェイザーを使用する訓練を受けています。
防御シールドも搭載していますが、相手にシールドの周波数を知られると攻略されてしまうとう弱点もあります。
＜終わりに＞
いかがでしたか？300年後にはこんな宇宙艦が出来ているのでしょうか。夢が膨らみますね。船内には他にも長期任務に備えた様々な施設が整備されています。皆さんもドラマや映画でスタートレックの世界を更に楽しんで下さい！
＜参考＞
・ディアゴスティーニ・ジャパン「週刊 スタートレック－ファクトファイル－」2003年3月4日発売。
・Memory Alpha-USSエンタープライズ（NCC-1701-D）-
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